フォロワーあのね

フォロワーあのねと思ったことを書きます

鏡を信じられますか?

 

 

最近かなり蒸し暑いですが、フォロワーのみなさんはいかがお過ごしでしょうか。 

 

あんまりお行儀いい話ではないのですが、今朝自転車に乗るときにセミフィニッシュ(ガチで死んでるセミのこと)を見かけて

 

「フォロワーがもし不慮の事故とかで亡くなったら、僕はそれに気付けるのかな……」

 

と不安になってしまいました。

僕は一応数少ない親しい人たちに、もし何かあったらツイッターで逝った旨を連絡して欲しい、とお願いしてるので準備は万端です。

いつでもフィニッシュできます。

 

僕は両親を除いて身内の誰よりも早く死んで、知り合いの葬式があった、という経験を得ないままこの世を去る予定なので、フォロワー、僕より先に死なないでくださいね。

かなりさみしいので……

 

 

ところでフォロワー、って信頼してますか?

 

僕はまだ信頼できません。

 

あれ、一応僕らと全く同じ動きをするものとしていろんなところに置かれたりしてますけど、次の瞬間にも裏切りそうな感じすごいしません?

 

と言って共感してくれた人、いままででいませんが……

 

僕は歯を磨いてる時に鏡をそこそこ凝視するのですが、月に一回くらい

 

「いま確実に僕と違う動かしたろお前……」

 

と感じる時があります。

 

あと鏡に手を触れた時とか、明らかに他の平面とは違う感触なのでたぶん"あちら"側の僕が"こちら"側の僕を押さえつけているんだろうな、と思ってます。

 

向こうもそう思ってるのかもしれません。

 

他にも寝癖を直してる時や、自転車で走りながらカーブミラーを横目で見た時、顔を洗った後にふと顔を上げた時……

 

鏡の中の僕は僕ではない気がしてなりません。

 

何故そう感じるのか。遡るは14年前。

 

小学1年生の時のことです。

 

虫歯になりました。

 

……ので、歯医者に行ったのですが、待合室に絵本が置いてありました。

僕は昔から絵本が好きだったのでよく読んでいて、その日にこれから歯を削られる恐怖と戦いながら震える手で選んだ本が、他でもないについての絵本でした。

 

その絵本のあらすじを簡単にいうと、

 

ある朝ふとした拍子に鏡に向かって転んでしまった「僕」は、文字や標識が全て逆さまになってる不思議な世界に迷い込んでしまいます。

 

その世界では昼に寝て夜に起きる生活、歩道を車が走ったかと思えば人が車道を歩き、おやつを食べてから歯磨きをする、など「モノ」だけでなく「出来事」も逆さまになっています。

 

そこで丸一日をすごした「僕」は散々だと思いつつ紆余曲折を経て元の世界に帰り、現実のありがたみを知る……というストーリーです。

10年以上前なので細かい部分は違うと思います。むしろここまで覚えてるの褒めてください。

 

これだけなら当時の僕も「面白かったな」で済んだのですが、その不思議な世界であったある描写に背筋が凍りました。

 

なんとその世界では、現実とは反対に、

 

 

子供が働き、大人が遊んでいました。

 

 

……だってありえなくないですか?

 

子供が働けるわけないから、絵本の中でも確かいろんなことがぐちゃぐちゃになって社会が破綻していた描写があったと思います。

そして大人は滑り台ではしゃいでいる……

 

何が怖いって、

 

その滑り台や車を作ったのは他でもない「働く大人」なのに、それがないならその「不思議な世界」は成立しなくないか?

 

というところです。

 

当時の僕はそういうことをやっと認識し始めていたばかりだったので、作中の「僕」がそれを疑問に思わなかったのも怖かったし、

目線を上げれば壁に貼ってある鏡の中にそんな世界が広がっているかもしれない、ということもかなり怖かったのを覚えています。

 

それ以来やたらを疑うようになってしまい、教習所で路上実習が始まった最近ですら、カーブミラーやバックミラーを信じきることができません。

 

たとえバックミラーに後続車が写ってなくても、後ろを向いたらそこに車がない、という保証はなくないですか?

 

だって"あちら"の世界ではそこに車がないだけで、"こちら"の世界のそこにはあるかもしれない……

 

家に帰る時にカーブミラーを見かけても、そこに映る「道路」や「車」などは正しい歴史を踏んで成立しているのか? と変な不安に駆られてしまいます。

 

そしていま歯を磨いている時も、瞬きを終える頃にはには僕、いや「彼」は自分より先に歯磨きを終えてうがいを始めてしまうかもしれない。

 

別にそれはそれで構いませんが、僕以外の全員が「鏡は現実を正反対にうつす」と思っているのが怖くて仕方ありません。

 

 

 

……なんかこう書くと頭がおかしい人のようですが、一応僕も鏡が現実を正反対にうつすもので、バックミラーに車があれば現実として車が来ていることもきちんと知っています。

 

 

でも、どうでしょう。

 

今日は自動車学校で「人命救助の際の人工呼吸は感染症の恐れがあるので避けても良い」と習いました。

 

僕はこれまで唾液がつくことや、一応口なのでキスになってしまうことを恥ずかしがらずに人工呼吸はするべき、だと思っていたのでかなりショックでした。

 

他にもエアコンは昼間も多少ならつけっぱなしの方が電気代が安くなることや、鼻血は上を向くより下を向いた方が早く止まることなど、常識だったものはいつのまにか新しい常識に書き換えられていきます。

 

 

鏡は現実を正反対にうつす

 

 

これが"新しい"常識に書き換えられることはないと、フォロワーの皆さんは言い切ることができますか?

 

 

僕はできません。

 

 

 

どうなんでしょうね。

 

 

 

明日顔を洗う時、鏡にうつる人にも尋ねてみてください。