フォロワーあのね

フォロワーあのねと思ったことを書きます

浴衣のお兄さんになりたい

 

フォロワー、浴衣、着たことありますか。

 

あれ、着心地とかその辺は置いておいて、切ると特別な気持ちになりませんか?(ヴェスターオリジナルの絵文字)

 

普段から習慣としてそんなに着るわけでもないので着付けの仕方わかんなかったりすると思うんですけど、やっぱあれって日本の民族衣装な訳ですからね。

一応日本で生きるものとしては着るたびに不思議な気持ちになります。

 

こんなゴワゴワしたの江戸時代はみんな着てたの? って。

いや、ゴワゴワしてるのは僕がアマゾンで安物買ったせいか。

 

そう、最近浴衣を買ったんですよ。大学の夏祭り的なのがあって。

友人が(イケメンとは別のやつ)

 

「俺が着たいから一緒に買え! お前だったらイケメンじゃないから俺と並んでもお前が引き立て役になる」

 

と声をかけてきて、それでアマゾンで購入しました。

改めて考えるとこの誘い文句で迷いなく浴衣を買った僕、すごくないですか。

この誘い文句で通じるなら、僕にプロポーズするときは100万ドルの夜景なんか見ながらじゃなくてもドブ川のほとりとかでホットドック食べながらで普通に成功しますよ。

僕にプロポーズする予定のある方は是非参考にしてください。

 

ちなみに大学の夏祭り当日は、彼は大学に入って3度目の告白に失敗してメンヘラモードになってたのでウキウキで浴衣を着たのは僕だけでした。

消化不良なので今年の夏は誰か浴衣デートしましょう。

僕、引き立て役やりますよ。

 

そんな経緯で買った浴衣ですが、やっぱ着たら着たで楽しくて、僕の中である夢が芽生えました。

 

浴衣のお兄さんになりたい。

 

浴衣のお兄さんとは何か。説明いたしましょう。

 

 

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夏。

 

(写真は本文に一切関係ない、タイの公園にいたトカゲ  野良猫みたいな感覚で寝てる)

 

僕は毎年夏に地元の山口県に帰省します。

山口県、都会の人には想像できないかもしれませんが、超田舎です。

どれくらい田舎かというと、僕が住んでるあたりの地域の人はだいたい全員、雨が降る前の"あの匂い"がわかりますし、子供の頃のおもちゃはピーピー豆とペンペン草でした。

それに、近所の子供は大体感覚として"アカミミガメの孵化期"を知っています。あとみんなイモリ捕まえる時の顔が険しい。

 

僕の実家があるのはそんなクソ田舎の少しだけ建物があるいわば「田舎の都会(笑)」なのですが、僕はそこでこの年齢だからこそ想う夢があるのです。

 

夏という季節をいちばん特別に感じる年齢は、何歳くらいでしょうか。きっと小学3〜6年生くらいの8〜12歳くらいの人たちでしょう。

まあ僕は19年しか生きてないのでその先の人たちのことはさっぱりわかりませんが……

 

一応根拠はあります。夏休みがあるからです。それに体力も無尽蔵なので遊び放題だし。

 

ここからが僕の妄想です。

 

夏休みに入った小学4年生くらいの仲良し4人組。彼らは夏休み初日という特別な時間の中、田舎町の山のふもとで、ある"何か"を発見します。

 

それは異世界へ通じる穴でもいいし、不思議な生き物のあかちゃんでもいいし、宝の隠された場所を示す地図でもいいです。わくわくすればなんでもいいです。

 

彼らはこの夏、それを巡って様々な冒険をすることになります。紆余曲折経ながら、彼らはそれを通じて他では得られない経験を積んでいきます。

 

そんな中、時には行き詰ることもあるでしょう。

 

ある蝉の声がうるさい日、行き詰まった主人公の少年はとぼとぼと団子屋の近くを通りがかります。するとそこから甘い香りが。

ふと目を向けると、見知らぬ浴衣のお兄さんが1人で食べるにはやたら多いように見える団子を隣に置いてこちらを見ています。

 

「一緒に食べる?」

 

少年は怪しいと思いつつも、不思議と足をそちらに向けてしまい、団子をかじりつつぽつぽつと悩んでいることを話してしまいます。

 

浴衣のお兄さんは別に冴えた解決策を出すわけでもないし、慰めてくれるわけでもないけど、ただ話を聞いたあとに、それっぽいことを言うと、

 

「いつでもおいでよ」

 

と伝えて、その場から立ち去ります。

 

何だったんだ、と口走った少年の元に残されたのは、団子の代金よりほんの少しだけ多めのお金と、さっきまで悩んでいたのが嘘のように晴れ渡った気持ちだけでした。

 

それからと言うものの、少年は悩んだり行き詰まったりするとその団子屋に足しげく通うようになります。

 

話す内容は違えど、浴衣のお兄さんはいつも変わらず話を聞いて、少し変わった目線からアドバイスをくれて、少年は活路を見出します。

 

それからひと月。

 

異世界への穴は閉じ、不思議な生き物は元いるべき場所へと帰り、お宝は彼らの胸の中に消え、冒険は幕を閉じます。

 

夏休み最終日、少年は最後に一言挨拶しておこうと団子屋を訪れますが、そこにあの人影はありません。その日いくら待っても、浴衣のお兄さんが来ることはありませんでした。

 

夏休みという特別な時間は終わり、あの時間も終わり、不思議な浴衣のお兄さんも消え、少年は夢から覚めるのです。

 

 

……って感じの、青い鳥文庫作品感のある物語の"主人公ではないキャラ"になりたいです。僕。

 

最高じゃないですか。僕はただの人間なんですけど、物語中には偶然が重なることで"不思議な存在"として登場するんです。

 

いつもそこにいたのはアホ大学生は課題がないから暇でまったりしてただけだし、団子が1人分じゃなかったのは僕が甘いもの好きだからだし、少し多めにお金を置いていったのも小銭がなかっただけだし、夏休みと同時に消えてしまったのは僕も夏休みが終わるから東京に帰っただけだし。

 

ただそこに"浴衣"という特別な衣装を着ることで僕は少年たちにとって特別な存在になれるのです。

 

いや〜〜わくわくしますね。

 

続編があったりして、少年が現実を学ぶタイミングで僕が団子屋ではないところでスーツを着て登場して「あぁ、あれは夢ではなく紛れも無い現実だったんだ」と思わせたりしてもエモいですね。

 

そこで今度は"ほんの少しだけ多めのお金"の"ほんの少し"を律儀にとっておいた少年に逆に団子を奢られたりしてもエモいです。

夢が膨らみますね。

 

何の話をしてるんでしょう。

 

浴衣の話ほとんどしてませんからね。 

 

まあタイトルは「浴衣のお兄さんになりたい」なので嘘はついてませんが……

 

ここまで読んでくれたフォロワー、よく付き合ってくれましたね。好きです。

 

今日の日記、結局何が言いたいのかというと、

 

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明日は僕の誕生日です🤗🤗🤗