みなさん、良いクリぼっちをお過ごしでしょうか!
芭蕉です。
2019年、令和元年にTwitterのトレンドに入った「クリぼっち」には寂しい、かわいそう、自虐といった意味が含まれていたそうですね。
なんでも、当時はクリスマス=恋人や家族と過ごすものという風潮が強かったらしく、そういった誤用が発生していたようです。
恐ろしいですね(笑)
2058年、ンチャラフ13年の現在では、クリスマスといえば各々がひとりで部屋に篭り、日頃の感謝を祈る行事。
恋人と過ごすなんてチャラチャラした行事とは比べ物にならないくらい神聖な1日です。
しかし今日この日、ひとりで部屋にこもって食べる料理といえばクリスマスケーキというのが主流ですが、
みなさんの中にはこんな想いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ケーキは苦手なんだけど、ケーキは食べたい……」
一見すると訳の分からないボケ老人のような文章ですが、たぶん2割くらいの方はうなずいてくださっていることだと思います。
ケーキというと、華やかで豪華、カラフルで美味しそうといった、小学生が考えたレベルで夢の詰まった料理です。
しかし中には生クリームが苦手だったり、生地が苦手だったり、苺が云々と理由をつけて「ケーキが食べたいのに食べられない」といった人間もいます。
僕もその中の一人なのですが、なんとかしてケーキを食べられないものか考えました。
華やかで豪華、カラフルで美味しそう……
でも苦手なものが入ってることが多いから……
ん?
なら苦手なものをなくせばいいのでは?
もっといえば、好きなものだけで作れば良いのでは??
よし閃いた!!
寿司ケーキを作ろう!!!
ということで材料はこちら、
薄く切ったサーモンと、
写真がブレたアボカドと、
つま、
中身が傾いたとびっこ、
えび、
冷ましたご飯
です。
ご飯は今回2ごう使いました。
いっぱい食べた方が楽しいので。
では早速作っていきましょう。
①ラップをかけたケーキ型にごはんを半分詰め込みます。
②ご飯の上につまを載せます。
こうみるとそうめんみたいですね。
ご飯にそうめん乗せて食べたことはないのですが、限界の節約飯を超えた後の迷走した贅沢って感じがしてとても悲しくなります。
③適当にサーモンなどの切れ端を撒きます。
ケーキの真ん中の層ってスルーされがちですが、案外ここがどれだけ充実しているかがケーキの評価を分けます。
ケーキそんな食べたことないのでめちゃくちゃ適当に言ってるんですけど
続けてアボカドも撒いて
とびっこはあとから使い過ぎると見た目が雑になるので、ここで半分以上は使っておきたいですね。
④上に残りのご飯を載せます。
とにかくギッチギチに詰めましょう。
ここで油断していると後から型を抜いたときにボロボロになり、良く言えば漁師飯、悪く言えば三角コーナーのご飯和えになってしまいます。
イメージとしてはそうですね、食べ盛りの高校生が、お母さんが風邪をひいてしまい初めて弁当を作ることになったが勝手がわからず、とにかく食べたい分だけご飯を詰めてしまいあとからガチガチで美味しくない弁当になってしまって、日頃のお母さんの苦労に感謝することになる……
そういったストーリーを想像しながら詰めると遠慮なくご飯を詰めることができると思います。
僕は想像してませんでしたが
詰め終わりました。
普通に好きな曲とか聴いてましたね。
⑤お皿で蓋をして、思い切ってぐるんとひっくり返します。
ポイントは型を抜く速さで、とにかくゆっくりを心がけてください。
あなたが生まれてから今日までの時間をもう一度繰り返すくらいの気持ちでゆっくりゆっくり抜くと、崩れずに良い形が残ると思います。
僕は15秒くらいでササッと抜きました。
ラップを剥がします。
まあまあ次第点でしょう。
横から見た感じも一人暮らしの大学生にしては悪くない印象です。
次の作業にうつりましょう。
⑥飾り付け
ここが最重要ポイントです。
というかなんならこれまでの作業はこのためだけにやってました。
ケーキなんて味は二の次、インスタに載せていいねが稼げればそれで良いのです。
とにかくここを丁寧にやっていきましょう。
まずはつまを乗せて具材が滑るのを防ぎます。
摩擦要因です。
こここらは人それぞれなのですが、僕はサーモンを薔薇みたいにしました。
何故ならいちばんインスタ映えすると思ったからです。
エビを垂らします。
なんだかわかりませんが、はみ出ているとスーパーの具材でもとても高級な気がしてきます。
はみ出てる高級料がパッと思い浮かばないのでマジで僕の勝手な想像の可能性もありますが……
アボカドを間に挟みます。
渦巻的なニュアンスが出てきました。
あと色的なアクセントが加わっていい感じに彩りが加えられましたね。
あとはもう手が汚れたので写真は撮ってないのですが、さらにアボカドを乗せたり、つまを飾りに置いたり、サーモンが余ってしまったので一度全部とりはずして下にサーモンを敷いてからまたやり直したりして、
完成!!!!!
余った具材で寿司カクテル(笑)ってやろうとしたんですけど、
思ったより地味で切なかったです。
さて、写真を楽しんだところで食べやすい大きさにカットしていきます。
名残惜しいですが、思い切って
ぐちゃ……
まあ仕方ありません、6分の1カットを別のお皿にうつ……
ぬああああああ!
マジかよ…………
せっかく盛り付けたのに……こんなのって……
とりあえずご飯も運ぼう、そこから盛り直せば……
いいいいいいいいい!!!!!!
そんな……
こんなのって……
残された本体の方も、横から見るとギリ漁師飯といった具合の見栄えです。
ですがまあ美味しいものしか使ってないので、口に入れれば全部同じです。
かかった費用は全部で1600円くらいです。
ケーキに比べれば格安と言えましょう。
ケーキを食べたいけどケーキを食べなくない……そんな矛盾の擬人化のような想いを抱えた方、今年のクリスマスケーキは寿司ケーキにしてみるのはいかがでしょうか。
僕はこれからひとりでこれを完食しなければならないのでかなり胸が痛いです。
令和最初のクリスマスはTwitterでもして早く寝るか……