突然ですがみなさん、チョークって食べた事ありますか?
僕はあります
バニラ芭蕉です。
チョーク
中学や高校で黒板にチョークで字を書くのって、ちょっと楽しくありませんでした?
普段は先生が触れているものに触れる悪い事してる感というか、日直の日だけ当番の名前を書く非日常感というか
そしてそのチョーク、僕が中学生の時に「原料が貝殻らしいから食べても問題ないらしいよ」という噂が広まったのですが、全く食べられそうな見た目ではありません。すごい手に粉が残るし
しかしそんなチョークも高校を卒業してしまえば疎遠になってしまい、もうここ数年ほど出会うことはありませんでした。
元気にしてるかな〜
たまには連絡とって飲みにでも誘ってみようかな
でもこのご時世だしあんまり声かけない方がいいかな……
ピンポーン
はい
頼んだ覚えがない荷物が届いた……
でも宛名は「芭蕉」宛となっています。
僕がお風呂に入っていた時に届いたので妹が受け取ってくれたのですが、配達のおじちゃんが名前を確認してきたそうです。ごめんね
ほしい物リストから荷物が届いたようです。
とりあえず厚紙の袋を開封
中にも同じような紙袋……
経験上※、厚紙のマトリョーシカになっている海外からの商品は基本的に口に入れても問題ないやつです。
なんでしょう。虫とかかな
虫なら以前逆立ちして食べたこともありますし、多少何がきても問題ないです 今度は最高の調理法を探し出してやりますよ
とりあえず袋の中身を出してみましょう。
えっ
チョークじゃん!!!!
久しぶり!!!!!!
元気してた?
相変わらずだね〜全然変わってないじゃん
商品名を改めてみたら「食用チョーク」でした。
食用……?
チョークは食べるものではありませんが……学校で習いませんでしたか?
お皿に盛り付け
チョークに「盛り付け」という動詞を並べていいとは学校では習いませんでしたがね
インターネットの世界ではそうもいかないようです
お皿に盛り付けたところで全く食べられそうな見た目に見えないのですが、とりあえずだべられる大きさのものを出してみましょう
麦茶と食用チョーク
カレーと目覚まし時計くらい距離がある二つの単語ですが、実際同じ写真の中に収まっているので並べるしかありません。
とりあえずひとくち齧ってみたのですが、柔らかい食用粘土の味がしました。
柔らかい食用粘土の味でした。これが最も的確なのですが、フォロワーのみなさんが食用粘土を食べたことがないとこの表現は伝わらないのでその次に似ている表現を絞り出すと味のしないラムネって感じでした。
まあ食用粘土が味がしない硬いラムネの味がするので一周まわってる気がしないでもないですが……
ちなみにお風呂に入ろうとしていた妹に一口齧らせると
「ウ゛ェェェェン!!」
と顔をぐしゃっとさせて洗面所に走って行きました。社会人ってそんな声で泣くことあるんだ
社会って怖〜
あとで扉のから「固まった歯磨き粉の味がする」と声が聞こえてきたので、固まった歯磨き粉の味なんだと思います。
固まった歯磨き粉を食べたことがないのでわかりませんが……
しかしは僕はエンターテイナー
まずいものをまずいだけで終わらせる男ではありません
美味しく食べるところまでが日記です
とりあえず食用チョークをスプーンで大粒に砕き、そこにグラニュー糖を加えてしっかり混ぜます。
砕くたびにチョークが飛び散って腕が痛かったのですが、そこそこ長い付き合いがあったチョークとの思い出の中に「飛び散って腕が痛かった」というものはなかったので、思い出というのはいつだって更新できるのだと再認識しました。
いくら混ぜても見栄えしないというか、特に何か変化する様子もないのでひとまず量を調整しつつ均等になるまで混ぜる
完成
いざ……
匂いが完全にチョークなので口に運ぶまでにかなり抵抗があったのですが(食用粘土は匂いがしないため抵抗感はそんなにない)、口に入れたら完全にラムネ菓子でした。
たしかに砂糖を混ぜる前に齧ったチョークが「味のしないラムネ」だったので当然と言えば当然なのですが、まさか砂糖だけでここまでラムネに近づくとは思いませんでした。バンダイの食玩についてくるラムネだ
これは何がすごいかというと砂糖がすごいって話ですね 砂糖入れるだけでラムネになる
でも食用粘土の時は砂糖なんて何の役にも立たなかったので、今美味しい気持ちになれてるのは食用チョークの柔軟な姿勢のおかげかもしれません。
ふと手を見てみると休み時間にチョークで遊んだ後の手になってました。
そういえば食用ということで頭から抜けていましたが、チョークということは字を書くことができるのでしょうか。
わからなかったらやってみよう!
薔薇
…………
掃除するのまあまあ大変でした。
さてお料理の続きです
岩塩とかを削る器具で粉々にしたチョークに砂糖を混ぜ、そこに
レモン汁!
僕の中でラムネって砂糖とレモンと何か粉ぽいものを混ぜて作られているので、レモン汁を入れればいい感じに固まってラムネができると考えたのです
さてレモンを…………
え?
めちゃくちゃ泡立ってきた……
泡しかなくなった……
結構ありえない勢いで泡がぱちぱちしてきたのですが、めちゃくちゃレモンの香りがしてきます
なんで泡立つんでしょう
石灰的な……?
口に含んだらものすごいレモンの香りの何かの匂いが広がってのけぞりました。何かの匂いがする。
でも的確に表現できない匂い……
歯医者さんで匂ったことある気もするし、トイレの芳香剤な気もする……でもなにか食べ物関係で出会ったこともあるような匂い……なんだ……
ヒントが欲しくて母に勧めたのですが
「本当にやだ!!!!」
と言われて拒否されてしまいました。
「介護の練習だから!」
と言っても逃げられたので諦めです
本当にどこかですれ違ったような香りなのですがこれ! といった表現が見つからないので、仕事から父が帰ってきたら食べさせて感想を聞いてみようと思います。
余ったチョークはとりあえずジップロックに入れておいたのですが、空港で見かけたら確実に警備員さんを呼ぶような見た目になりました。怪しすぎる
とりあえず今日はチョークを美味しく食べることに注力してみましたが、想像以上に簡単に美味しくできたのでもう少し工夫すればさらに美味しくなるかもしれません。
それから食用チョークというとかなり有用な使い方があると噂を耳にしているので、また時間をとってそれを試してみたいと思います。
それでは!