結構前の話なんですけど、1人でタイに行ったんですよ。今年の2月くらい。
本当に思いつきでふらっと出かけたので、人に理由を聞かれたら「修行(笑)」か「自分探し、かな……」って答えてます。
まじで理由はないんですけど、意味もなく行ったっていうと少し頭おかしい人扱いされるので黙ってます。まあ僕も意味もなく東南アジアに行く人のこと正常だとは思わないので……
意味もなく行ったんですけど、飛行機の関係で一週間丸々滞在になったのですることがなかったんですよね。ホテルも予約してないので毎日宿もないし。
たどり着いた町は田舎だし。
本当のアホ?
犬の方がもう少しまともな旅行の計画立てられそうですね。
本当にずーっとこれ。
たまに「Hotel」って書いてある看板を探して、受付で寝てるおっさんを起して泊めてもらってました。基本的にシャワーはドブの匂いがして布団には虫が湧いてます。
英語喋れないのでお互いカタコトでチェックインとチェックアウトの時は時間かかりました。一番ひどい時は
「エッグパァー」
僕「エッグパイ?(卵パイのサービスがつくってこと? いらないな本当に……)」
「ノーノー、エッグパァー」
僕「ノーセンキュー」
「ノー! エッグパァー!!!」
僕「ノーセンキュー!!!」
って押し問答来てたらおっさんが紙に「80baht」って書いて渡してきて(bahtはお金の単位、日本円の3分の1くらいの価値)、僕が料金支払いを拒否してた謎の日本人として見られてたことがわかったりしました。(「エイティーンバーツ」が聞き取れなかった)
英語、聞き取れた方がいいですね。
そんなこんなだったので、その町に飽きちゃって「こうなったら行くとこまで行くか……」て思って、トゥクトゥクやらミニバス(ハイエース改造した変な乗り物)を乗り継いで、
わけわかんないところまで行きました。
読めないので地名は知りません。
来たのはいいけどバイク(タクシーの代わりにバイクの後ろに乗せてもらって50キロくらい移動した)は帰っちゃうし、当然、タイの田舎町なのでもはや英語も使えない、店もない、ネットも繋がらない、
謎の儀式が遠くに見える(多分仏教系だと思う、不思議な音楽が流れて人が変な動きでくねくねしてた、あとやたら光る オタクか?)。
人がみんなくねくねしてたので、にちゃんねるの怖い話を思い出して結構真面目に怖かったですね。初めてリゾートバイトを読んだ時は1人でトイレに行けなくなったタイプなので……
日が暮れてきて、そろそろ寝床を確保しないとマズイな、と思ってたら野良犬(ヨダレが黒くて目が腐ってた)5匹くらいに囲まれてしまい、本当にもうダメかも、あのとき童貞捨ててればよかった……なんて思って泣きそうになってたら、
「○*#3々>°!!!」
って言いながらおっさんが駆け寄ってきて(聞き取れなかった、タイ語だったので……)、犬を追い払ってくれました。He is my legend!
しかもそのおっさん、英語が少し喋れて、僕の中学生レベルの英語も通じたのでなんとか会話して、敷地内に貸しコンテナがあるので泊めてもらえる、ということになったのです!
やったー! 思いつきで死にかけたけど、助かった!
そしてここからが勝負の始まりでした。
(続く)